こんにちは、ケンゴ(@shibaken574)です。
この記事を書いているのはこんな人→自己紹介
旦那が適応障害になったとき、そばにいる奥さんには何ができるのでしょうか。誤解を怖れずに言えば「何もしない」が正解かな、と僕は考えています。
とは言え、冷たく突き放すのとはまた別です。質問や提案はせず、話を聴いてあげるというのが大事と思っているのです。
この記事は、実際に35歳で適応障害と診断されて半年間会社を休職した僕が、妻の「何もしない」サポートのおかげでなんとか社会復帰を果たした経験をもとに書いたものです。適応障害やうつ状態になっているパートナーに対して、何をしてあげればよいのか悩みを抱える方の参考になれば嬉しいです。
この記事の内容
- なぜ話を聴いてあげることが大事か
- 質問や提案が逆効果になる理由
- 周囲が明るくなることでパートナーも回復に向かう
- まとめ
それでは、1つずつ説明していきます。
なぜ話を聴いてあげることが大事か
冒頭で書いたように、適応障害などうつ状態になっているパートナーに対しては、まずは話を聴いてあげることが大切だと僕は考えています。
この考えに至った理由は、当時の僕を含めて適応障害になる人は自分のことを意外と理解できていないと思うからです。自分のことを理解していないというのはどういうことか、僕が適応障害と診断された頃に考えていたことを例に挙げてみます。
- なぜ自分は人と比べて仕事ができないのだろうか
- どうしてあの人がやってるように自分は行動することができないのか
- 他の人よりも頭が良くなって皆に認められたい
- ・・・
こんなことをずーっと考えていました。
こんなことというのは、とにかく人のことが気になる!!!!
他人基準で、自分は他の人よりも秀でてないといけない、みたいな考え方ですよね。。。
で、当時私もカウンセリングなど受けていましたが、何をするかというととにかく自分の話をし続けるわけです。こう話すとカウンセリングって何もしないの?と誤解されかねませんが、もちろんそういうわけではないですし、僕はその筋の専門家ではないので細かいことは語れません。ご容赦ください。
何を話し続けるのかというと、ある出来事に対して自分が感じたことであったり、自分の過去の話、自分の考え方に影響を及ぼしたと思う人や出来事などについてです。
例えば、悩み事があったり、何かを決めようとしている際に人に話をしていると、「あ、そうか!」なんて勝手に解決してしまった、なんていう経験はないでしょうか。
うつや適応障害のときも、僕は、要はこれと同じことだと思うんです。自分のことを話しているうちに、自分の頭の中が整理されていって、自分の思考パターンに気がついたり、新たな考え方をできるようになったりすると思うんです。
ですので、パートナー(夫や妻)に立ち直ってほしいと思うのであれば、まずは話を聴いてあげることをお勧めします。
質問や提案が逆効果になる理由
話を聴くことが大事と、上で書きました。でも、たぶん夫や妻の話を聴いていると、つい「こうしたら?」とか「ああしたら?」とアドバイスしてしまいたくなってしまうと思います。
それも悪いことではないと思います。でも覚えておいてほしいのは、相手が自分のアドバイスを実行することを期待しないということです。
なぜかというと、相手が変わることを期待すると、変わらなかったときに失望するので、夫婦仲が悪化する原因になると思うからです。
話を聴いてあげる場合、その目的は、話し手の頭の整理であったり、自分のことを理解することであったりします。アドバイスを求めているわけではないという部分に注意が必要かと思います。
こういうのは、奥さんが旦那に話をするときと同じかもですね(笑)
勝手な主観ですが、人に話をしながら頭の中を整理するというのは、どちらかというと女性の方が得意な気がします。男性は何でも人に話すのはカッコ悪いこと、なんて考えている人も多いかも知れません。以前の僕のように(笑)
自分自身が明るくなることでパートナーも回復に向かう
もう一つ大事なことは、適応障害でうつうつした夫に引っ張られることなく、奥さんが明るい表情を見せてくれることだと思います。
適応障害になる男性の特徴としては、何もかも自分の責任だと、自分を責める傾向を挙げることができると思っています。
つまり、
- 奥さんに元気がないのは自分のせいだ・・・
- 自分のせいで妻に気苦労をかけて疲れさせてしまう・・・
- 自分が妻を不幸にしてしまう・・・
- ・・・
みたいな感じです。
よく考えれば、奥さんの人生は奥さんの人生であり、その責任を全て自分が負う必要はないとわかるはずなのですが、適応障害などうつ状態になる人にとってはどんなものも自分を責める材料になってしまうときがあります。
なので、苦しむ夫の隣で笑っているというのも気が引けるかも知れませんが、ぜひ明るく笑ってみてください。もちろん時と場合によりますが。相手が真剣な話をしているのに笑ったりすると余計に落ち込んだりするかも知れませんので。
まとめ
この記事は、適応障害で苦しむ夫、どう支えていいかわからない妻、を想定して書きました。
夫の話を聴いてあげてください、と書きましたが、そもそも普段から自分のことを話したがらない男性は多いような気がします。
自分の短所を人に知られたくない、特に妻には言えない、自分のことを人に話すことは恥ずかしいこと、そんな風に考えているかも知れません。
でも、どこかで自分のことを受け入れないと、本当の意味では先には進めないのではないかな、と僕は思うようになりました。そのためにも、夫が自分のことを打ち明け始めたら、どうか口を挟まず耳を傾けてあげていただきたいな、と思います。
以上です。ここまで読んでくださりありがとうございました。