こんにちは、ケンゴです。
この記事では、『金持ち父さん貧乏父さん』という本から、僕が何を得たのかを主観的に解説してみようと思います。
改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)
この本については、他にもたくさんの解説記事がありますが、わりと中身を満遍なくさらっていたり、ネットワークビジネスの温床になっているから読まない方がいいなどと書いてあったりして、僕自身が読んで学んだこととは違うなという印象です。
そこで、次のような疑問を持ってこの記事に辿り着いた人に向けて、『金持ち父さん貧乏父さん』の僕の主観的なレビューを書いてみようと思いました。
- 『金持ち父さん貧乏父さん』ってどんなことが書かれているの?
- 『金持ち父さん貧乏父さん』が自分にとって何の役に立つのかわからない
- お金儲けのことしか考えていない人の本のように思えて読む気がしない
- ネットワークビジネスのバイブルなんでしょ?なんか怪しいよね
ちなみに、僕の主観的なレビューですので、この記事の読者には次のような人を想定しています。
- 現在会社員で、結婚して、子供を持ち、家を購入したようなごく普通の人
- 会社員をあと数十年続けることが辛いと思っている人
- 年金のことや現在のストレスフルな生活を考えると老後が不安だと感じている人
僕自身が会社員であり、結婚し、子供、家を持ち、ごく普通の家庭を築きつつも、会社員の人生や将来に不安を感じて生きてきました。35歳のときには、適応障害と診断されて半年間会社を休職したことがあります。この時、このまま会社員を続けられるのか、続けた先の自分はどうなるのか、ストレスを抱えたまま生きていけるのか、とそれまで漠然と感じていた不安は一気に大きくなってしまいました。
『金持ち父さん貧乏父さん』に出会ったのはそんな時でした。
僕はこの本を読んだことで、会社に依存しない別の生き方があることを知り、投資やビジネスを勉強するようになりました。今では日々勉強しながら、いろいろな人と出会い、少しずつ自分の目標に近づいていることを実感する充実した毎日を送れるようになりました。
人や会社など、自分以外の何かに依存して不安を抱えながら生きるという妥協の道から降りて、自分の幸せを考えながら生きる自分で選択する道を進むきっかけとなりました。
今、会社で悩みを抱えている人や将来を不安に思っている人に向けて、全く同じ状況にいた僕がこの本から得た学びを3点に絞ってお伝えしていきます。
・お金持ちが利用しているレバレッジという概念
・失敗から学ぶことで自分の頭を鍛える自己投資の概念
これらが『金持ち父さん貧乏父さん』が僕に衝撃とともに教えてくれた最大の学びでした。
では、1つずつ解説していきます。
資産がもたらすキャッシュフローという概念
資産ってなんでしょうか?
当初僕もよくわかっていませんでした。
よくビジネス書の表紙には、「総資産○○億円の誰々が絶賛!!」とか帯付いてますよね。
でもその「資産」って具体的に何?『金持ち父さん貧乏父さん』を読むまで僕も、お金のことかな?と漠然と考えていました。
『金持ち父さん貧乏父さん』は、まずこの「資産」とは何かという疑問を解決してくれました。著者のロバート・キヨサキによると、自分のポケットにお金を入れてくれるモノです。
ロバート氏は、↓の損益計算書と貸借対照表を簡略化した図でお金の流れを説明しています。
お金の流れを知ることが大事
※金持ち父さん貧乏父さんより
お金持ちの人:不動産や株式などの資産から家賃収入や株の配当などの形で収入を得ている。
中流の人:会社からの給与をある程度貯蓄していて、マイホームや自動車をローンで購入し、定期的に支払いをしている。
貧乏な人:得られた給与収入はそのまま家賃や食費などの支出に回す。
上の図で、ほとんどの人は中流の人か貧乏な人のお金の流れで生きているんじゃないかと思います。僕自身ももちろんそうです。
え?資産から収入を得る?
僕にとっては正に目から鱗の話でした。
ロバート氏が言っているのは、あなたは自分が働かなくても収入をもたらしてくれる資産を持っていますか?ということです。
『金持ち父さん貧乏父さん』を読む前の僕は、何となくお金持ちの人はとても優秀で、自分なんかでは及びもつかないような革命的な事業を起こして、人一倍たくさん働いている人なんだろうなと、ただ漠然と思っていました。
お金持ちが、具体的にどうやってお金持ちになったのかなんて考えたこともなかったです。
この本を読んで学んだことは、
- お金持ちは、資産から収入を得ているということ
- お金持ちは、資産のために働くということ
- 自分も資産を持つことができるんじゃないか?
という気付きでした。
特に3つ目は、僕にとって一歩前に踏み出すための希望になりました。
お金持ちが利用しているレバレッジという概念
レバレッジという言葉、当然僕も当初知りませんでした。てこの原理のことです。
小さな力で大きな仕事をすることを指します。
『金持ち父さん貧乏父さん』の著者、ロバート・キヨサキは、資産の中でも不労所得が得られる不動産が好きだそうで、不動産投資の事例がよく出てきます。
ロバート氏は不動産を購入する際に金融機関からの融資、つまり「借金」を使っているのですが、融資を活用することで自分のお金を使わずに規模の大きな投資ができると言っています。
一方で、株式に投資する場合には、基本的に融資してくれる金融機関はありません。
仮に、投資の運用利回り(=リターン/投資額)が3%として、手元資金が1000万円あるとすると、不動産では融資を活用して1億円規模の投資も可能ですが、株式の場合は1000万円の投資規模になります。
不動産の場合
年間のリターン=1億円×3%=300万円
株式の場合
年間のリターン=1千万円×3%=30万円
※日本で不動産に投資する場合、不動産価格の全額に対して融資を引けた場合でも8~10%の諸費用がかかるため、1億円の不動産購入に1000万円程度の現金が必要になります。
という具合に、上記の例では、融資を活用することをレバレッジと呼びます。
いろんなところで使えるレバレッジの考え方
僕達一般的な家庭環境で育った日本人(外国でも同じかもですが)にとっては、借金は悪者以外のなんでもないと思います。そんな借金でも、使い方によって富を得るための道具となるというのですから、僕の頭の中は天変地異が起こったようなものでした。
でも、僕が気付いていなかっただけで、レバレッジはいろいろなところで使われていました。この数年、投資やビジネスを勉強していると、だんだん経済や企業の収益化の仕組みに気付き始めました。
身の周りのレバレッジの最たるものはインターネットです。FacebookやTwitterは、1回の投稿で、フォロワーの数にもよりますが、数千、数万、あるいはそれ以上の人に訴求することが可能です。メールマガジンなどE-mailを使っても同じことができます。
その他、株主にとっては従業員がレバレッジとなって利益をあげてくれる存在です。また、テレビや電車、道路の看板などの広告も少量の広告で商品を売り込むレバレッジです。
社内で考えると、自分の部下もレバレッジと考えることができなくもないですよね。
本当に、今までどうして気が付かなかったのかという程、このレバレッジという概念は広く浸透しています。そして、これに気付いているかどうかで人の生き方は全く違うものになると思いませんか?
そして、最大のレバレッジが、次に説明する自分の頭脳というわけです。
失敗から学ぶことで自分の頭を鍛える自己投資の概念
僕が『金持ち父さん貧乏父さん』から得た最も重要なことは、富を得たければお金についてもっと勉強しなさい、自分の頭に投資しなさい、というメッセージです。
何度も書きますが、過去の僕は会社でのストレスに押しつぶされそうになりながらも、ここで定年まで働かなくちゃいけないという考えに凝り固まっていました。でも、少なくとも僕は、心の中で自分を変えたくてしょうがなかったんです。
- 人の評価を気にして自己主張ができない自分
- 上司に怒られて仕事すらまともにこなせない自分
- 効率よく仕事をこなせない、仕事のできない自分
こんな風に考えてばかりの僕でも、何かこのストレスフルな生活から抜け出す方法はないのか、何なら働かなくてもいいほどお金持ちになる方法はないのか、そんな甘いことだけは考えていたものです。
自分を変えたい僕の目の前に、お金のことを勉強してちゃんと頭を使えばお金持ちになることができる、働かなくても収入を得る方法がある、経済的自由を手に入れることができる、という希望の火が灯ったと言えます。
まとめ
キャッシュフロー
僕にとって『金持ち父さん貧乏父さん』からの大きな学びの1つは、自分に収入をもたらしてくれる資産に投資するという考え方でした。つまり、資産から自分へのキャッシュフローを作るということです。
「資産」という言葉の意味すらも深く考えたことがなかった僕にとってはめちゃくちゃ衝撃的な概念でした。そもそも、収入を得るためには働かなくちゃいけないと思い込んでいましたし、自動的にお金を稼ぎ出す「資産」なんて考え方があったのか!とびっくりしてしまいました。
レバレッジ
金持ち父さんシリーズはいくつかありますが、代表的な資産として不動産、株式、債券が挙げられています。その他、特許権や著作権などの権利収入なんかもありますが、たぶんこういった資産は考えればもっともっとあるはずです。
こういった、資産を多く持つことができれば、収入の柱も増えていきますよね。僕がキャッシュフローの考え方の次になるほどなぁと思ったのがレバレッジ(てこの原理)という概念です。
自分という人間は一人だけですが、保有できる資産には上限がないので、資産を増やしていければ収入はその分増えていきますね。
自分の頭を資産にする
そして最後に、一番大切なことは勉強を始めるということかなと思います。結局、いろんなノウハウはあると思いますが、この本からの最大の学びはやっぱりこれです。
それまでなんとなく妥協しながら生きてきた僕にとって、自分が望む未来は自分で作ることができるということをこの本から学ぶことができました。
まずはお金について勉強しよう、資産は買ってもいいし作ってもいい、要は頭の使い方次第だと気付かされました。
これを読んでいるあなたも、あるいは「今更・・・」「もう遅い・・・」「この年からじゃ・・・」「そんな時間はない・・・」といろんなことを思うかも知れません。
しかし、僕はこの記事で最後に問いかけたいことがあります。その言い訳は、あなたを幸せにしますか?
今、僕と同じように、自分を変えたいと強く思っている方にとっては、『金持ち父さん貧乏父さん』はきっと何らかの気付きを与えてくれるのではないかと思います。かなり抽象度の高い書籍ですので、いろいろな場面で活用することができるのでとてもお勧めです。
改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)
以上です。ここまで読んでくださりありがとうございました。