2022年の終わり頃から急激に物価が上昇していますが、私達の生活にどのように影響してくるのでしょうか?
また、なぜ急に物価が上昇し始めたのか教えてください。
今回はこんな疑問にお答えします。
この記事の内容- まずは物価上昇の度合いを数値で把握します
- 世界の情勢に目を向けると、少しずつ物価上昇の原因が見えてきます
- 対策としては、お金を現金だけで持つのではなくいろいろな形に変えて持つことが考えられます
- 僕は35歳のときに適応障害になり、会社を半年間休職しました
- それを機に、会社に依存せず自分の力で稼げるようになることを志しました
- それから6年後、会社を辞めて独立、起業しました
- 今は顧客管理とマーケティングのコンサルタントをしています
2024年5月現在、2022年暮れ頃から大幅に物価が上昇しています。
今物価が上昇している原因は何でしょうか。また、物価上昇による影響は何が考えられるでしょうか。
物価上昇の原因と対策を簡潔にまとめましたのでぜひ最後までご覧ください。
1.どれぐらい物価が上がっているのか
以下の図は、総務省が発表した報道資料『2020年基準消費者物価指数』から抜粋した消費者総合物価指数の推移の図です。
2021年は概ね横ばいですが、2022年からだんだん上がってきていますね。
2024年もまだ少し上がり続けているようです。
消費者物価指数は、「比較時の価格÷基準時の価格×100」で算出できます。
指数というのは、基準年に対する物価上昇をパーセンテージで表したものと言えます。
上の図で言えば、2020年が基準、つまり指数100で、2024年現在が約107ですので、7%程度物価が上昇しているということがわかります。
上の図は総合物価指数ですので、モノによってはそれ以上だったり、それ以下だったりとばらつきがあります。
2.なぜ物価が上がっているのか
最近の物価上昇の始まりとして思い出されるのは、ロシアがウクライナに侵攻した頃ではないでしょうか。
その前にも新型コロナウィルスが世界で蔓延したことによって、物流が滞ったなんてことも大きな原因となっています。
物価上昇の原因はいくつも考えられます。
主要なもの、わかりやすいものを挙げてみると次のような原因があります。
- 新型コロナウィルスの感染拡大による物流の停滞
- ロシア-ウクライナ戦争による輸入物資の停滞
- 海外各国の物価上昇に伴う輸入物資の価格上昇
①と②は輸入の停滞となっています。
停滞するとなぜ価格が上がるのか。
これは「需要」と「供給」のバランスが崩れるからですね。
例えば、②のロシア-ウクライナ戦争で考えてみます。
ロシアもウクライナも実は小麦の生産が非常に盛んで、ロシアは小麦輸出量が世界一位、ウクライナは第五位の国でした。
そんな二国が戦争状態に入ったため、小麦の輸出量は大幅に減少しました。
そうすると小麦の供給量は減りますが、少ない小麦をみんなが買いたいので、
供給<需要の関係になり、価格が上がっていったというわけです。
小麦を使った食材はパンを始めたくさんありますので、いろいろなモノの値段が上がることになりました。
世界で何らかの事件が起きると、その影響は国境を越えて世界中に波及してしまいます。
何が自分に影響するのか、ニュースからその後の未来を想像する力が必要ですね。
3.物価が上がるとどんな影響があるのか
物価が上がるとどのような影響があるでしょうか。
物価が上がると、もちろんまずは僕達消費者が消費を控えたくなりますよね。
モノの値段が上がると買い物がしにくくなります。
でも実はそれだけではないのです。
日本はもう30年以上物価が上がらない状態が続いてきました。
その一方でいろいろな金融政策を実施して、なんとか物価を上げようとしてきた背景があります。
言ってみれば、今回の物価上昇はようやく来た!願ったり叶ったりのはずです。
ですがここで覚えておいていただきたいことがあります。
それは、物価上昇には、
- 良い物価上昇
- 悪い物価上昇
の二つがあるということです。
良い物価上昇というのは、物価が上昇することによって企業の売上が上がり、利益が上がり、そして従業員の給料も上がる、これによって消費が活性化するという正のスパイラルが起きます。
逆に悪い物価上昇というのは、物価が上昇しているのに給料が上がらず、消費が低迷していくパターンです。
今の日本は②の悪い物価上昇のパターンに当てはまります。
物は高いのに収入は増えない、これは辛いです。
なぜそうなったかというと、物価上昇の原因が主に日本国外にあったことが一つ、そしてもう一つ、日本国内の産業が活性化しないという点が挙げられます。
このあたりは非常に長くなる話なので、また別の機会に取り上げたいと思います。
いずれにしても、物価が上がっているのに収入が増えないと言う状況では、消費が冷えてくる、収入が増えないので結婚や出産も減少してしまう、そうなると人口が増えない、という具合にどんどん負のスパイラルに陥ってしまいます。
これに対する抜本的な対策というのは簡単ではありませんが、個人としてできることはありますので、次にその説明をします。
4.どんな対策をとるとよいのか
物価上昇への対策はというと、これは投資をすることです。
モノの値段が上がるわけですので、お金のまま持っていると同じ1万円でも買えるモノがどんどん少なくなってしまいます。
物価上昇のことをインフレーションと呼びますが、これはつまりお金の価値が低下していくことと同じなのです。
お金のまま持っていてもその価値は低下していくので、投資をする、モノに変えるということです。
例えば、
- 貴金属類への投資
- 不動産への投資
- 工場の機械や自動車などの設備投資
- 外貨(近年ではビットコインなどの暗号通貨も含む)への投資
などが考えられます。
金融の世界は変動相場制と呼ばれていて、先ほども書きましたが日本円を銀行に預けているということは、日本円という通貨に投資していることと同じです。
例えば株式投資をして買った株が下がり続けたら嫌ですよね。
今日本円は下がり続ける株と同じだということです。
日本円の価値が下がり続けているのであれば、何かモノに変えておけば、勝手に価格が上がっていくというわけです。
なので、余剰資金がある場合は積極的に投資していくとよいです。
とはいえ、何に投資するのかはやっぱり迷いますし、答えはありません。
なので、経営者としてお金の勉強は欠かせない、と思っています。
5.まとめ
2022年の後半から2024年3月までで、消費者物価指数は約7%上昇しています。
その原因は、感染症の流行だったり、世界各国の戦争だったりと様々ですが、貿易で取引されるモノの需要と供給の関係に着目すると物価上昇の原因が見えてきます。
物価上昇への対策としては、現金を何らかの投資商品に変えて持っておくことが挙げられます。
ただ、いずれの商品も価格の上下はありますので、一点集中ではなく分散して持っておくことが大切です。
この記事があなたにとって何らかの参考になれば嬉しいです。
以上です。ここまで読んでくださりありがとうございました。
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