こんにちは、ケンゴです。
僕は数年前、上司との人間関係がきっかけとなり、適応障害と診断されて半年間会社を休職したことがあります。当時の僕は、次のような考えで頭の中がいっぱいでした。
- とにかく自分は仕事ができないと自分を責める
- 仕事ができず上司から怒られることに毎日おびえている
- 横に座っている上司の視線が気になって仕事に集中できない
- 集中できないから仕事が進まず頭の中はパニック状態
僕は、周りの人たちがうまく仕事をこなしているように見え、自分だけが駄目な人間だと思い込んでいました。
- あの人はなんであんなに仕事が早いんだろう
- あの人はなんであんなにたくさんの作業を同時並行で進められるんだろう
- あの人はなんであんなに夜遅くまで頑張れるんだろう
- あの人は、あの人は、あの人は、・・・
休職を機に、僕はカウンセリングや読書を通して自分の内面と向き合うようになっていきました。他人のことばかり気にしていた僕は、今では自分の何を変えればよいかということを常に考えるように、ほとんど180度思考が転換しました。
今の僕は、「仕事ができない」という不安からは解放され、自分の中の何を伸ばせば今向き合っている課題を効率的に、効果的に解決することができるのかを考えています。
この記事では、仕事ができない、他人が妬ましい、会社が辛い、自分が嫌になる、でもほんとはそんな悩みから解放されて、もっと仕事をばりばりできる人間になりたい!そんな人に向けて、自分を責めることなく重要なことを優先する考え方をまとめてみました。
僕自身の体験を通して気付いたことがほとんどですが、同じような悩みを抱えている人は割と多いんじゃないかと思います。参考になれば嬉しいです。
・優先順位を決める
・優先順位を決める前に考えること
具体的に考えるための「なぜなぜ」思考
適応障害と診断されて休職することになった頃、僕は毎日仕事ができない自分を責めて苦しんでいました。作業が進まない、資料がまとまらない、上司の要求に応えられない、ないないづくしでほとんどパニック状態でした。今、当時の僕の頭の中を振り返ってもぞっとして蓋をしたいような気持ちです。
でも、振り返っていてとても大きなことを見落としていたことに気が付きました。
それは、何ができないのかを具体的に考えていなかったことです。
漠然と、できない、できない、あぁできない、そこまでで思考は停止し、残りの時間はなぜ自分は仕事ができないのか、と自分を責めるだけでした。僕の思考は袋小路にでも迷い込んだかのようにそこから先には進められてはいませんでした。
数年前のことを振り返るから考えることができるのかも知れませんが、もっと具体的に何ができないのかを考えれば、そのできないを解決する方法も見えてきたんじゃないかと今は思います。
例えば次のような感じで考えてみてはどうでしょうか。
- 自分は仕事ができない。 → なぜ?
- 作業が遅いから。 → なぜ?
- アプリケーションの知識が乏しいから。→ どうする?
- 本で勉強するか、知っている人に訊いてみよう!
他にも、
- 自分は仕事ができない。 → なぜ?
- 頭が悪いから。 → なぜ?
- 仕事に必要な知識が不足しているから。→ なぜ?
- これまであまり勉強してこなかった。 → どうする?
- 本で勉強するか、知っている人に訊いてみよう!
何を解決すればよいのか分かるまでなぜ?なぜ?と掘り下げみるといいんじゃないかなと思います。
で、こうやって自分の中の課題を明確にできれば、次は優先順位を考えて何に力を入れるのかを決める必要がありますので、次に進むことができます。
優先順位を決める
『7つの習慣』の第3の習慣に、重要事項を優先するという習慣があります。そこで紹介されている時間管理のテクニックをここでは紹介します。
ただ、気を付けていただきたいのは、本来はテクニックとして身に付けられる手法ではないということです。次の節で書きますが、優先順位を付けてその通りに実行するためには、それ相当の理由が必要です。目的地と言ってもいいです。次の節ではここに触れます。
ひとまず、時間管理で重要な考え方(↓の図)を紹介します。
※出典:7つの習慣
注)PC:Product Capability 価値を生み出す力
この図は、重要度と緊急度で自分の活動を区分して優先順位付けすることを目的としたものです。
図の中にも書いてありますが、各領域の内容をもう少し嚙み砕くと次のような感じになります。
- 第Ⅰ領域:期限までにやらなければいけない仕事とかです。「○○しなければいけない」という事がここに当たります。
- 第Ⅱ領域:自分の夢や目標の達成に向けた活動とかです。「○○したい」という事はだいたいここに当たります。
- 第Ⅲ領域:重要ではないけど取らなければいけない電話や出席しなければいけない会議とかです。会社の飲み会とかもここですね。「○○しなければいけない」という事がここに当たります。
- 第Ⅳ領域:電車内でのゲームとか、家でダラダラ観るテレビとかです。「○○する必要はないけど・・・」という事はだいたいここに当たります。
といった具合に、自分の活動を区分して、優先順位を付けてみます。何が言いたいかというと、第Ⅱ領域が自分にとって重要なことなので、その他の領域は極力短い時間で終わらせるかやらないという選択をする必要があるということです。
僕は、適応障害と診断される前からこの時間管理マトリクスのことは知っていましたが、まったくうまく活用することができていませんでした。その理由ははっきりしていて、第Ⅱ領域の活動が何か、自分の中で決まっていなかったからです。
第Ⅱ領域に何が当てはまるのかは、自分の夢や目標、つまり目的地を決めなければ定まらないものだったんです。この図を知っているだけではテクニックとして活用できないと言ったのはそういった理由からです。
なので、次では目的地の設定方法について書いていきます。
優先順位を決める前に考えること
優先順位を決める前に考えること、それは目的地を設定することです。夢や目標と言い換えてもいいです。
以前、本田健さんという著名な作家のセミナーに参加したことがあるのですが、その際、夢や目標にはレベルがあるというお話を聞きました。
- 幻想
こうなったらいいなぁというイメージを持つこと - 夢
こうなりたい、こうなってやる、と具体的にイメージすること - 目標
いつまでにこうなってやる、と夢に期限を付けること - 予定
目標に対してスケジュールを組むこと
まずは幻想からでいいので、自分の夢や目標について想像してみることを強くお勧めしたいです。なぜかというと、そこから思考が広がっていくと思うからです。
僕は、最初から具体的なことをイメージできたわけではなかったのですが、最近は少しずつ具体的なことを考えられるようになってきました。
・ビジネス収入を不動産資産に投資する
・経済的自由を手にする
・子供の想像力を育む教育環境を整える
・地球環境の改善に貢献する
・不動産事業を拡大する
僕自身、目標は決められても、まだそれを予定にするスケジュール化にはしばらく時間がかかりそうです。ですが、夢や目標が決まれば、自分が何を優先して動くのかが自然と定まっていくんじゃないかと思います。
ぜひ、自分の夢や目標について考えてみていただければと思います。僕の経験から思うのは、○○したいという視点で考えるよりも、○○な自分になりたいと考える方がイメージしやすいかもです。
目的地の設定方法については、こちらの記事も参考になると思いますのでよかったらどうぞ。
会社が辛くて毎日が楽しくなかった僕を変えた明るい未来を描く思考
まとめ
以前、僕が適応障害と診断されたとき、僕は仕事のできない自分を責めてばかりいました。でも、できないと考えるだけで、「何が」できていないのか具体的に考えて課題を掘り下げることが不足していました。
これって、言ってみれば自分は何でもできる万能人間のはずっていう過大評価が根底にあったんだなぁと思います。
自分は何ができて何ができないのか、冷静に分析すれば解決すべき課題も明確になって前に進めると思いますので、今同じような悩みを抱えてる人はなぜ?なぜ?を自分に向けて問いかけてみることをおすすめしたいです。
終わらせなければいけない業務や解決すべき自分の中の課題が具体的になってきたら、今度は優先順位を決められるようになることが大事かなと思います。『7つの習慣』では、第3の習慣に挙げられている「重要事項を優先する」です。
緊急度と重要度で考えられる課題を分類して、第Ⅰ領域、第Ⅱ領域・・・の順位付けをしてみてください。
この時間管理は、言わばテクニックなんですが、実はテクニックの前にとても重要なことがあります。それが目的地を決めることです。
まずは時間管理のテクニックをそのまま使ってみてもよいと思いますが、自分がどこに向かいたいのかをしっかり考えることが時間管理を有効にするために超重要だと思います。
自分の目的地の考え方についてはこちらの記事も参考になると思います。
会社が辛くて毎日が楽しくなかった僕を変えた明るい未来を描く思考
人の評価が気になるあなたへ【一貫性を手にする・7つの習慣まとめ】
ぜひ、まずは自分への問いかけを通して、自分の内面を知ることから始めてみてはと思います。
以上です。ここまで読んでくださりありがとうございました。