子供が言うことを聞かなくて困っています!
子供には将来立派な大人になってほしいし、お金のことで苦労してほしくないんです。
そう思えばこそ、いろいろ教えてあげているつもりなのですが、子供の方は親の言うことに聞く耳を持ちません。
どうすればよいでしょうか?
今回はこんな疑問にお答えします。
この記事の内容- 命令ばかりされて育った子供達は、自分の頭で考える力を持たずに大人になります
- 結果、社会に適応できず、ちょっとした壁で心を病んでしまいかねません
- 子供達の行動を制限するのではなく、子供達の希望を叶えることで心が満たされ、本当の意味で他者に愛情を与えることができる人間に育っていきます
- 僕は35歳のときに適応障害になり、会社を半年間休職しました
- それを機に、会社に依存せず自分の力で稼げるようになることを志しました
- それから6年後、会社を辞めて独立、起業しました
- 今は顧客管理とマーケティングのコンサルタントをしています
僕は現在、小学生から幼稚園までの男の子3人の子育てをしています。
周りの親御さんや学校の先生の子供達への対応を見ているとちょっと疑問に感じることがあります。
それは何かと言うと、子供達を親達の理想の道に導こうとしているようなところです。
この記事では、その疑問点を、親から子への「命令」という捉え方で解説していきます。
1.子供にはどんな大人になってほしいか
子供の不幸を願う親はいません。
僕も含めてほとんどの親御さんが願うのは、将来の子供の幸せでしょう。
- 子供には幸せになってほしい
- だからこそいい大学に進んでほしい
- 大企業に就職してほしい
- お金のことで苦労してほしくない
多くの方がこう考えながら、子供達にいろいろなことを教えます。
学校から帰ったら勉強をしなさいとか、テレビやYoutubeを観る時間を制限したり、ゲームをする時間、漫画を読む時間などを縛ったりします。
あるいは、スーパーで走り回ることを禁止したり、家の前の道路で遊ぶのを禁止したり、ときには友達との喧嘩を制止したりと、ありとあらゆるところで規制をかけます。
2.命令されて育つとどんな大人になるか
多くの親御さんは気付いていないのだろうと思いますが、子供達に制限を加えることは、子供達に「命令」していることと同じです。
人は、誰かに命令されることに対して、基本的に反発します。
これは大人であっても例外ではありません。
しかし自分は親だし、子供に比べれば長い人生を生きてきたから、「自分の方が世の中のことをよくわかっている」、そう考えて子供達に規制をかけ、命令を下します。
こうやって常に指示され、命令を受けて育つ子供達は、将来どのような大人になるでしょうか。
命令を大人しく聞く子供達は、自分の意見を言わない指示待ち人間になるでしょう。
逆に命令に反発する子供達は、親に反発して、親の望む方向とは全く違う道に進むかもしれません。
問題は、どちらかというと大人しく命令を聞く子供達の方です。
彼らは、自分で考えることをせずに大人になっていきます。
そのような環境で育った子供が社会に出た時、どうなるでしょうか。
3.僕がメンタルを病んだ理由
僕は、自分で言うのもなんですが、小中高とどちらかというといい成績で進んできた優等生タイプでした。
ですが、あまりにも「いい子ちゃん」であり、周囲の大人の言うとおりに生きて来たとも言えます。
結果、就職して10年経った頃、メンタルを病み、会社を休職しました。
その理由は、他責思考です。
自分で考えて、自分で選択する人生を生きてきていなかったため、自分の人生で起きることを人のせいにしていたのです。
上司が悪い、会社が悪い、社会に問題がある、このような調子で自分を成長させる必要があるという考え方ができていませんでした。
結果、状況は悪くなる一方で、僕の心はペションとつぶれてしまいました。
子供に指示、命令をして育てようとすることは、僕のように社会に出て苦労する大人を育てていることと同じです。
4.命令を聞かないのは子供だけではない
「子供が言うことを聞かなくて困っている」という親御さんは多いと思います。
でもちょっと考えてみてください。
そういう自分は、人に指示、命令されること、規制されることを素直に受け入れられるでしょうか。
人間というのは、基本的に人から命令されることを好みません。
例えば、「次の本がとてもいい本だから明日読んでおけよ!」なんて言われてあなたはその指示通り本を読むでしょうか?
読みませんよね?
でも、極端な話に思えるかも知れませんが、世間一般では、親や教師が子供達にしていることはこれと同じではないかと思うのです。
いくら命令しても、子供達は思った通りに動いてくれるわけではありません。
5.我が家の事例
ではどうすればよいのか。
それは、子供達の本当の気持ち、願いは何かを聞いてあげることではないかと思うのです。
子供達が今本当にやりたいことは何か、誰と遊びたいのか、何を目指しているのか、子供達を一人の人間であることを認め、彼らの気持ちを尊重するのです。
我が家では実際どうしているかというと、テレビゲームでもYoutubeでも、PCゲームでも、基本的には制限を設けていません。
画面に近づきすぎると視力が低下するので、そこだけは注意していますが。
テレビゲームなどの時間を制限したり、禁止したりしなくても、彼らは自分で勝手に止めて勝手に宿題をやっています。
これは、僕の子供達が優秀だからではなく、自分の頭で「宿題をやる」と決めたからやっているに過ぎません。
ちなみに、まだ小学生ではありますが、テストもだいたい90点から100点をとっています。
こんな話をすると、
- いや、うちの子に限ってそれはない
- うちの子はずっとゲームするよ
- そんなのただの理想だよね
と思われるかもしれません。
もちろん、あなたの家庭でいきなりゲームを解禁すれば、最初はゲームばかりになります。
でも、数日あるいは数週間した頃には、自分のことを一人前だと認めてくれていることに子供達は気が付きます。
そして自分の希望が満たされていることに気が付きます。
そこまでいけば、子供達は自分の頭で考え始めるのです。
今我が家では、子供達が家事を大部分手伝ってくれるようにまでなりました。
布団を敷く、お風呂を洗う、洗濯物をたたむ、外出するときに部屋を片付ける、これらのことを自発的にやってくれています。
なぜそうなるのかというと、僕も妻も子供達の行動を制限していないので、子供達の心が満たされているのです。
他人に愛情を与える行為は、自分が満たされて始めて実行できます。
僕の子供達がやっていることはまさにこれです。
子供達の行動を制限することに何らプラスの効果はないと断言します。
6.まとめ
親が子供達に望むこと、それは失敗しても立ち上がる勇気、自分の頭で答えを探そうとする力ではないでしょうか。
これらの考える力が身についていれば、どんな社会であっても力強く生きていけるはずです。
そんな大人になってほしいと願うのであれば、ぜひ子供達の行動を制限するのではなく、彼らの希望、願いを聞いて、まずは温かく見守ってあげてください。
きっと、将来にわたって良好な親子関係が築けることと思います。
この記事があなたにとって何らかの参考になれば嬉しいです。
以上です。ここまで読んでくださりありがとうございました。
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