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金持ち父さん貧乏父さんの内容【重要事項3つを主観的に解説】

2021年2月15日

悩む人

『金持ち父さん貧乏父さん』ってどんなことが書かれているの?

ネットワークビジネスのバイブルでしょ?

お金儲けの本でしょ?

今回はこんな疑問にお答えします。

この記事の内容
  • 資産がもたらすキャッシュフローという概念
  • お金持ちが利用しているレバレッジという概念
  • 失敗から学ぶことで自分の頭を鍛える自己投資の概念
ちょっと自己紹介
  • 僕は35歳のときに適応障害になり、会社を半年間休職しました
  • それを機に、会社に依存せず自分の力で稼げるようになることを志しました
  • それから6年後、会社を辞めて独立、起業しました
  • 今は顧客管理とマーケティングのコンサルタントをしています

『改訂版 金持ち父さん貧乏父さん』(ロバート・キヨサキ著)

『金持ち父さん貧乏父さん』については、他にもたくさんの解説記事がありますが、中身を満遍なくさらっただけだったり、ネットワークビジネスの温床になっているから読まない方がいいと書いてあったり、僕が感じていることとは違うなという印象です。

そこでこの記事では次のような方に向けて、『金持ち父さん貧乏父さん』から僕が何を得たのかを主観的に解説します。

  • 現在会社員で、結婚して、子供を持ち、家を購入したようなごく普通の人
  • 会社員をあと数十年続けることが辛いと思っている人
  • 年金のことや現在のストレスフルな生活を考えると老後が不安だと感じている人

1.漠然とした不安を感じていた過去

僕は今会社を辞めて独立し、顧客管理とマーケティングのコンサルタントとして活動していますが、2024年3月までは会社員であり、結婚し、子供、家を持ち、ごく普通の家庭を築きつつも、会社員の人生や将来に不安を感じて生きてきました。

35歳のときには適応障害と診断されて半年間会社を休職したこともあります。

その時、このまま会社員を続けられるのか、続けた先の自分はどうなるのか、ストレスを抱えたまま生きていけるのか、とそれまで漠然とした不安を感じるようになりました。

『金持ち父さん貧乏父さん』に出会ったのはそんな時でした。

僕はこの本を読んだことで、会社に依存しない別の生き方があることを知り、投資やビジネスを勉強するようになりました。

今では日々勉強しながら、いろいろな人と出会い、少しずつ自分の目標に近づいていることを実感する充実した毎日を送っています。

人や会社など、自分以外の何かに依存して不安を抱えながら生きるという妥協の道から降りて、自分の幸せを考えながら生きる、自分で選択する道を進むきっかけとなりました。

ここからは、今会社で悩みを抱えている人や将来を不安に思っている人に向けて、全く同じ状況にいた僕がこの本から得た学びを3点に絞ってお伝えしていきます。

  • 資産がもたらすキャッシュフローという概念
  • お金持ちが利用しているレバレッジという概念
  • 失敗から学ぶことで自分の頭を鍛える自己投資の概念

2.資産がもたらすキャッシュフローという概念

資産とは何でしょうか。

僕は、『金持ち父さん貧乏父さん』を読むまで考えたこともありませんでした。

よくビジネス書の表紙には、「総資産○○億円の□□が絶賛!!」などの帯が付いていますね。

でもその資産って具体的に何でしょうか。

『金持ち父さん貧乏父さん』を読むまで僕も、お金のことかな、と考えていました。

まず、『金持ち父さん貧乏父さん』はこの資産とは何かという疑問を解決してくれました。

著者のロバート・キヨサキ氏によると、資産とは自分のポケットにお金を入れてくれるモノです。

ロバート氏は、↓の損益計算書と貸借対照表を簡略化した図でお金の流れを説明しています。

資産とキャッシュフロー

※金持ち父さん貧乏父さんより

上の図で言えば、ほとんどの人が「中流の人」または「貧乏な人」のお金の流れで生きています。

  • お金持ちの人:不動産や株式などの資産から家賃収入や株の配当などの形で収入を得ている。
  • 中流の人:会社からの給与をある程度貯蓄していて、マイホームや自動車をローンで購入し、定期的に支払いをしている。
  • 貧乏な人:得られた給与収入はそのまま家賃や食費などの支出に回す。

「資産から収入を得る」という考え方は、当時の僕にとって正に目から鱗の概念でした。

ロバート氏が言っているのは、「あなたは自分が働かなくても収入をもたらしてくれる資産を持っていますか?」ということです。

『金持ち父さん貧乏父さん』を読む前の僕は、何となくお金持ちの人はとても優秀で、自分なんかでは及びもつかないような革命的な事業を起こして、人一倍たくさん働いている人なんだろうなと、ただ漠然と思っていました。

お金持ちが、具体的にどうやってお金持ちになったのかなどは考えたこともなかったのです。

この本を読んで学んだことは、

  • お金持ちは、資産から収入を得ているということ
  • お金持ちは、資産のために働くということ
  • 自分も資産を持つことができるんじゃないか

という気付きでした。

特に3つ目は、僕にとって一歩前に踏み出すための希望になりました。

3.お金持ちが利用しているレバレッジという概念

当時の僕は、レバレッジという言葉を知りませんでした。

レバレッジとは、テコの原理のことです。

小さな力で大きな仕事をすることを指します。

ロバート氏は、資産の中でも不労所得が得られる不動産が好きだそうで、不動産投資の事例がよく出てきます。

ロバート氏は不動産を購入する際に金融機関からの融資、つまり「借金」を使っているのですが、融資を活用することで自分のお金を使わずに規模の大きな投資ができると言います。

一方株式に投資する場合には基本的に融資してくれる金融機関はありません。

仮に、投資の運用利回り(=リターン/投資額)が3%として、手元資金が1000万円あるとすると、不動産では融資を活用して1億円規模の投資も可能ですが、株式の場合は1000万円の投資規模になります。

不動産の場合

年間のリターン=1億円×3%=300万円

株式の場合

年間のリターン=1千万円×3%=30万円

という具合に、上記の例では、融資を活用することをレバレッジと呼びます。

いろんなところで使えるレバレッジの考え方

一般的な家庭では、借金は良くないことと教えられます。

その借金も使い方によって富を得るための道具となると言うのですから、僕は180度常識を転換せざるを得ませんでした。

でも僕が気付いていなかっただけで、レバレッジはいろいろなところで使われていました。

独立するために投資やビジネスを勉強していると、経済や企業の収益化の仕組みがわかるようになっていきました。

身の周りのレバレッジの最たるものはインターネットです。

FacebookやX(旧Twitter)は、フォロワーの数にもよりますが、1回の投稿で数千、数万、あるいはそれ以上の人に自分のサービスや主張を訴求することができます。

また、メールマガジンなどE-mailを使っても同じことができます。

株主にとっては従業員がレバレッジとなって利益を稼いでくれる存在です。

テレビや電車、道路の看板などの広告も少量の広告で商品を売り込むレバレッジです。

社内で考えると、自分の部下もレバレッジと考えることができます。

それまで気が付きませんでしたが、このレバレッジという概念は一般社会にも広く浸透しています。

これに気付いているかどうかで人の生き方は全く違うものになります。

そして、最大のレバレッジが、次に説明する自分の頭脳というわけです。

4.失敗から学ぶことで自分の頭を鍛える自己投資の概念

僕が『金持ち父さん貧乏父さん』から得た最も重要なことは、富を得たければお金についてもっと勉強しなさい、自分の頭に投資しなさい、というメッセージです。

何度も書きますが、過去の僕は会社でのストレスに押しつぶされそうになりながらも、ここで定年まで働かなければいけないと思い込んでいました。

ですがその頃の僕は心の中で自分を変えたくてしょうがなかったのです。

  • 人の評価を気にして自己主張ができない自分
  • 上司に怒られて仕事すらまともにこなせない自分
  • 効率よく仕事をこなせない、仕事のできない自分

こんな風に考えてばかりの僕でも、何かこのストレスフルな生活から抜け出す方法はないのか、何なら働かなくてもいいほどお金持ちになる方法はないのか、そんな甘いことだけは考えていたものです。

『金持ち父さん貧乏父さん』は僕に、

  • お金のことを勉強してちゃんと頭を使えばお金持ちになることができる、
  • 働かなくても収入を得る方法がある
  • 経済的自由を手に入れることができる

という希望の火を灯しました。

5.まとめ

キャッシュフロー

僕にとって『金持ち父さん貧乏父さん』からの大きな学びの1つは、自分に収入をもたらしてくれる資産に投資するという考え方でした。

つまり、資産から自分へのキャッシュフローを作るということです。

「資産」という言葉の意味すらも深く考えたことがなかった僕にとってはとても衝撃的な概念でした。

収入を得るためには働かなくてはいけないと思い込んでいましたし、自動的にお金を稼ぎ出す資産という考え方があったのかと、驚かされました。

レバレッジ

金持ち父さんシリーズはいくつかありますが、代表的な資産として不動産、株式、債券が挙げられています。

その他、特許権や著作権などの権利収入などもありますが、たぶんこうした資産は考えればもっともっとあるはずです。

資産を多く持つことができれば、収入の柱も増えていきます。

僕がキャッシュフローの考え方の次になるほどなぁと思ったのがレバレッジ(てこの原理)という概念です。

自分という人間は一人だけですが、保有できる資産には上限がないので、資産を増やしていければ収入はその分増えていきますね。

自分の頭を資産にする

そして最後に、一番大切なことは勉強を始めるということかなと思います。

いろいろなノウハウはあると思いますが、この本からの最大の学びはやはりこれです。

それまでなんとなく妥協しながら生きてきた僕にとって、自分が望む未来は自分で作ることができるということをこの本から学ぶことができました。

まずはお金について勉強しよう、資産は買ってもいいし作ってもいい、要は頭の使い方次第だと気付かされました。

これを読んでいるあなたも、あるいは「今更・・・」「もう遅い・・・」「この年からじゃ・・・」「そんな時間はない・・・」といろいろなネガティブなことを思うかも知れません。

しかし、僕はこの記事で最後に問いかけたいことがあります。

その言い訳は、あなたを幸せにしますか?

今、僕と同じように、自分を変えたいと強く思っている方にとっては、『金持ち父さん貧乏父さん』はきっと何らかの気付きを与えてくれるのではないかと思います。

抽象度が高くいろいろな場面で活用することができる概念ですのでとてもお勧めです。

『改訂版 金持ち父さん貧乏父さん』(ロバート・キヨサキ著)

この記事があなたにとって何らかの参考になれば嬉しいです。

以上です。ここまで読んでくださりありがとうございました。


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