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円安はいつまで続くのか!?そもそもの根本的原因を解説!

悩む人

円安っていつまで続くんでしょうか?

物価は上がるし、給料は大して上がらないし、このままだと生活も厳しいんですけど。

今回はこんなお悩みにお答えします。

この記事の内容
  • 円安の直接のきっかけは日米の金利差ですが、さらにその背景には異次元の金融緩和がある
  • 今の日本は金融緩和を止められない状況にあるため、しばらくは円安が続きそう
  • 今後のことを考えると、余剰資金を外貨で持つなどの個人の対策が必要である
ちょっと自己紹介
  • 僕は35歳のときに適応障害になり、会社を半年間休職しました
  • それを機に、会社に依存せず自分の力で稼げるようになることを志しました
  • それから6年後、会社を辞めて独立、起業しました
  • 今は顧客管理とマーケティングのコンサルタントをしています

新型コロナウィルス騒動が終わったと思ったら、世界各国でインフレーション(物価上昇)が始まりましたね。

行き過ぎたインフレを抑え込むために、アメリカは金利を引き上げました。

金融政策としては当然の処置ですが、日本ではその利上げができない理由があります。

そのため、日本の円安は今もなお続いています。

この記事では、なぜ円安になるのか、いつまで続くのかなどを簡単な言葉で解説します。

1.円安になる理由

円安になる理由は一つに絞り込めるものではありません。

でも特に昨今の急激な円安のきっかけになったのは、アメリカの利上げです。

これまで主要先進国は足並み揃えて金融緩和政策を行ってきました。

金融緩和とは、金利を引き下げ、市中への通貨発行量を増やすことです。

各国は、多量の国債を発行し、市中の銀行から中央銀行へと買い取らせることで市中に通貨をばらまいてきました。

その勢いは2020年~2022年の新型コロナウィルス騒動で一気に加速し、アメリカや日本を含む主要各国の通貨発行量は著しく増加しました。

日本の通貨発行量については、下記の日銀のサイトで公表されているマネタリーベースを見ればわかります。

日本銀行ホームページ

https://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/mb/index.htm

これらの大量のばらまきによって、世界中の国で通貨の価値が下落したため物価が上昇し始めたというわけです。

この物価上昇を抑え込むために利上げを行い、市中に出回るお金の量を減らそうと試みたのがアメリカFRBによる利上げ政策です。

今の状態は、アメリカが利上げをし金利5~6%であるのに対して、日本の金利がほとんど0%であることにより、アメリカドルを持つ人が増えているためと言えます。

金利が大きい通貨を持った方が得ですからね。

では日本も利上げをすれば円安は収まるの?という疑問が出てきます。

理論上はそうですが、実はなかなかすぐには利上げができない理由もあります。

2.円安が今後も続く理由

以下の記事でも出した図ですが、日本の一般会計の歳出と歳入の内訳は、下図のようになっています。

歳出の約1/4が国債の利払いや償還であり、歳入の約1/3を国債に頼っています。

つまり国債を発行し続けないと日本の財政は立ち行かない状況にあるということなんです。

今これだけの国債を発行し続けていられる理由は、日本銀行が市中銀行の裏で買い取っているからです。

裏と言っても秘密裡などでは全くなく、ちゃんと公表されてはいますが。

金利を上げるとどうなるかというと、政府が日銀に償還すべき利払いが増加することになり、逆にさらに大量の国債を発行する羽目に陥るでしょう。

そうなればさらなる通貨発行量の増加、そしてさらなるインフレへと突き進むことになります。

なので、日米の金利差というのは円安の一因としてはありますが、日本の今の国債に頼った財政が続く限りは長期的に見て円安が続いていくことが予想されます。

3.今この国に必要なこと

僕は政治家ではありませんので、的確ではないかも知れませんが、一つだけ必要なことを書いておきたいと思います。

今この国に必要なことは、昔から慣習だけで続けている支出を減らしていくことだと思っています。

  • 林業や農業に対する各種補助金
  • 今はほとんど使用されない法律の削除
  • やらなくていいことを取捨選択していくこと

ですが、なかなか旧態依然とした体制は変化する兆しがありません。

なので、最終的には人(国)に頼るべきではないと考えています。

4.今僕達がやるべきこと

日本円がこのような危機的な状況にある以上、自分たちのお金、資産は自分達で守るしかありません。

政府が発行した国債を中央銀行が買い取ることを財政ファイナンスと呼びます。

第一次世界大戦中、戦費を賄うために財政ファイナンスをしていたドイツは、1923年にハイパーインフレに見舞われます。

ドイツマルクはその価値をほとんど失い、卵の価格は1兆倍にまで膨れ上がったと言います。

もちろんそのようなハイパーインフレが日本で起きると断言することはできません。

しかし、既に警鐘を鳴らしている知識人はいますので、情報収集してみて自分の信じる対策をとっておくことをおすすめします。

ちなみに僕は、今すぐ生活に遣わない余剰資金を米ドルや不動産などの海外の資産に換えて持っています。

その方法などについて詳しく聞いてみたいという方は、こちらのお問合せフォームからご連絡ください(怪しげな金融商品の押し売りなどは一切いたしません)。

5.まとめ

円安になる理由は、直接的には日米の金利差ですが、その根にある根本的な原因は深く、日本がこの10年ほど続けてきた異次元の金融緩和に端を発するものです。

今となっては、簡単には金融緩和を止めることができない状態にまできています。

かと言って、「国がなんとかしてくれる」と人任せにするのではなく、あなた自身が考えてとるべき対策をとっておくことを強く推奨します。

今後の人生の参考になれば嬉しいです。

以上です。ここまで読んでくださりありがとうございました。


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