「金持ち父さん貧乏父さん」という本がありますが、実際のところどうなんですか?
なんか、結局ゲームの売り込みだったり、ネットワークビジネスの勧誘につながっていたり、怪しい気もするんですけど。
世界的なベストセラーにもなっているので、何らかのメリットもあると思うのですが?
今回はこんなお悩みにお答えします。
この記事の内容・金持ち父さん貧乏父さんが怪しまれる理由は、内容が一般的な常識とは異なるからです
・ネットワークビジネスが怪しいのではなく人をだますような勧誘をする人がいるだけです
・この本を読むときは、事実の部分を数字で追っていくこと、これまでの常識を一旦忘れることが大事です
ちょっと自己紹介・僕は35歳で会社を休職したことを機に自分で稼げるようになりたいと思いました
・最初に読んだのが「金持ち父さん貧乏父さん」ですが、資産の定義が明確になり、ビジネスへの抵抗感を取り払うことができました。
・その後副業期間を経て、独立起業するまでにマインドを成長させることができました。
「金持ち父さん貧乏父さん」は、世界で4000万部以上発行されている大ベストセラーです。
ただ、本の中で紹介されているキャッシュフローゲームの売り込みじゃないか、ネットワークビジネスの勧誘や指南書ではないか、といった怪しまれる部分も耳にします。
なぜそのような感想が出てくるのかについて、僕なりに考えていることをお伝えします。
一言で言えば、著者のロバート・キヨサキ氏と一般的な教育との間に大きな溝があります。
その部分をご紹介しますね。
1.金持ち父さん貧乏父さんを一言で要約すると
金持ち父さん貧乏父さんを一言で要約すると、
持ち家は資産ではなく、資産とは自分のポケットにお金をいれてくれるものです。
全部で260程度あって、なかなかのボリュームですが、僕にとっては人生を変えるきっかけになった一冊です。
ぜひ一度手に取ってみていただけたらと思います。
『金持ち父さん貧乏父さん』(ロバート・キヨサキ著、白根美保子訳)
2.怪しいと言われる理由
世間一般では、怪しむ人もいるようです。
だいたい以下のような点で疑問を感じる人が多いようですね。
- キャッシュフローゲームの売り込み
- ビジネスでお金を稼ぐこと
- ネットワークビジネスの指南書
- 不動産を安く買って高く売ること
- 実の父を貧乏父さん呼ばわり
キャッシュフローゲームの売り込み
ただ自分が考えたキャッシュフローゲームを売りたいだけなんじゃないかという指摘が見られます。
その指摘はもちろん一部正解です。
書籍の出版というのは、ベストセラーになればある程度印税も期待できますが、出版の目的は基本的に別のところにあります。
- メールマガジンへの登録
- ホームページへの誘導
- 商品の紹介
千数百円で著者の考え方やスキルを学べるのですから、多少の広告は受け入れるべきでしょう。
著者にとってはビジネスですし、お金の知識を世界中の人に伝えて、お金に困る人を減らしたいと思っているはずです。
ただ、それを無料提供していては体力的にも資金的にも続きません。
だからビジネスが必要になります。
本の中で自分の商品をPRするのはごく普通のことだと理解しましょう。
ビジネスでお金を稼ぐこと
ビジネスでお金を稼ぐことは、人からお金を奪う行為で、お金儲けは良くないことだと考えている人もいるようです。
書籍の中で著者は、金持ち父さんのビジネスに触れるなど、ビジネスを始めなさいと言っています。
僕達が受けてきた一般的な教育では、人のために施しをすることがいいことで、お金儲けは2の次だという考え方を学びますよね。
でも本当にそうでしょうか。
先ほども書きましたが、商品やサービスの対価としてお金をいただかなくては、その商品・サービスを提供し続けることができなくなります。
本当のその商品・サービスを必要としている人にも届きません。
なので、相応の対価をいただくことはビジネスにおいて必要なことであり、何も悪いことではありません。
ネットワークビジネスの指南書
著者は、ネットワークを築くことを推奨しています。
その方法として、ネットワークビジネスをお勧めするシリーズもあります。
また、キャッシュフローゲーム会と称して人を集めて言葉巧みにネットワークビジネスという名の実体のないねずみ講ビジネスに勧誘する人も実際にいます。
いくつかの誤解があります。
まず著者がネットワークビジネスを推奨する理由は、人と人との繋がりを増やしていくこと、自分の商品・サービスのユーザーを増やすことが資産になると言っているだけです。
もう一つの誤解は、ネットワークビジネス自体は、口コミで顧客を増やすという、広告を使わない素晴らしいシステムであり、それ自体が悪いわけではないという点です。
ただ、実際に実態のない詐欺まがいのネットワークビジネスを創り、知識のない人を引きこみお金をだまし取る悪どいビジネスをする人はいます。
そして僕自身もキャッシュフローゲーム会という名のネットワークビジネス勧誘の集まりに行ったことがあります。当然断りましたが。
著者が伝えたいことの本質を見極めることが重要です。
不動産を安く買って高く売ること
著者は不動産が好きで、安く買って高く売ることで売却益をとることを書籍の中で紹介しています。
その部分を指摘して、そんなの転売じゃないかという意見が見られます。
でも実は安く仕入れて高く販売するのはビジネスにおいて非常にまっとうな話であり、実は誰もがやっている基本中の基本です。
材料を仕入れて加工を施し、そこに利益を乗せて販売するのも実は同じです。
加工にかかる費用だけを乗せて売っていては利益が出せず、会社を継続することができませんので、「付加価値」という名の利益を乗せます。
不動産であれば、その不動産を購入するまでの手間や購入後の管理など手間や費用がかかっています。
単にそれを上乗せしているのと、不動産市場の相場が上がってきたときに販売しているだけだということを理解しましょう。
実の父を貧乏父さん呼ばわり
著者は実の父を貧乏父さんと呼んでいます。
これに反感を覚える人も少なからずいるようです。
でもよく本を読めばわかりますが、貧乏父さんと呼んでいるだけで父親に対する尊敬の念についてもしっかり記述されています。
「貧乏」という言葉は、イコール馬鹿にしていると変換しているのは読者の方です。
馬鹿にしているのではなく、単にお金の知識を持たず、勉強をしなかったから寂しい晩年を迎えるにいたったという事実を紹介しているに過ぎません。
ここでも、著者の意見の本質を読み取ることが大事ですね。
3.金持ち父さん貧乏父さんの読み方
『金持ち父さん貧乏父さん』について、怪しいと言われる理由をいくつか挙げました。
上で挙げた全てに共通することですが、本を読む際に、これまでの自分の常識だけを正しいものだと思いこんでいると、何も得られずに終わります。
せっかく本を読むわけですから、著者は何を言いたいのか、本質は何かをしっかり考えることが大事です。
そのためのコツは、事実と感情を分けることを考えてみてください。
例えば、著者にとって実の父は「貧乏父さん」だったわけですが、なぜそう呼ぶのかを読み取ってください。
「貧乏父さん」とは何事か、と嫌悪感を示してみても、自分の目が曇るだけで、著者の言いたいことを理解することができません。
事実の部分と自分の解釈の部分をしっかり切り分けながら読んでみてください。
きっと素晴らしい知識を身に付けることができるようになりますよ。
4.まとめ
『金持ち父さん貧乏父さん』を一言に要約すると、
持ち家は資産ではなく、資産とは自分のポケットにお金をいれてくれるものです。
また、怪しいと言われている理由には、次のようなものがあります。
- キャッシュフローゲームの売り込み
- ビジネスでお金を稼ぐこと
- ネットワークビジネスの指南書
- 不動産を安く買って高く売ること
- 実の父を貧乏父さん呼ばわり
それぞれ共通するのは、読者側の解釈の部分が多分に含まれているという点です。
これまでの常識だけにとらわれず、まずは事実の部分と自分の解釈の部分を切り分けて読んでみてください。
参考になれば嬉しいです。
以上です。ここまで読んでくださりありがとうございました。
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