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円安や円高ってどういう意味?為替相場の変動は何を意味するのか

悩む人

円高、円安ってどういう意味ですか?

どうして1ドル=100円よりも1ドル=150円の方が円安なんですか?

今回はこんなお悩みにお答えします。

この記事の内容
  • 円高や円安とは、他国の通貨に対する円の「価値」の高低を表す言葉です
  • 1ドル=100円のときは、100円で1ドルを購入できますが、1ドル=150円のときは、150円出さないと1ドルを購入できません。つまり円の価値が相対的に低くなり、円安になったと表現します。
  • 1971年のニクソン・ショックまでは1ドル=360円の固定相場制で、円高や円安とは相対的な相場変動に対して使われる言葉です。
ちょっと自己紹介
  • 僕は35歳のときに適応障害になり、会社を半年間休職しました
  • それを機に、会社に依存せず自分の力で稼げるようになることを志しました
  • それから6年後、会社を辞めて独立、起業しました
  • 今は顧客管理とマーケティングのコンサルタントをしています

新型コロナウィルス騒動がひと段落したかと思えば、今度は円安に物価上昇と、経済活動への大きな打撃が続いていますね。

でもそもそも円安とはなんでしょうか。

この記事では、円高・円安の意味と、どうしてドルに対して為替が変動しているのかなどを説明します。

ビジネスをする上で経済の流れを把握することはとても重要ですので、ぜひ最後まで読んでみてください。

1.円高・円安の意味

円高や円安という言葉は、他国の通貨に対しての日本円の「価値」の高い・安いを表すものです。

それも、例えば1ドル=150円だから高い、安いというわけではなく、それまでの為替相場に対して高くなった、安くなったという相対的な関係を表しています。

1ドル=100円から1ドル=150円になると、1ドル紙幣を入手するのに必要な日本円が100円から150円になり、より多くの日本円が必要になります。

つまり、日本円の「価値」が安くなったというわけで、円安になったと表現します。

2.為替はなぜ変動するのか

1971年にニクソン・ショックと呼ばれる出来事があるまでは、世界の為替は固定されていました。

ニクソンというのは、当時のアメリカ大統領リチャード・ニクソンのことです。

それまで世界の為替は変動ではなく固定でした。

というのも、基軸通貨である米ドルだけが金と交換することのできる通貨であり、米ドルと金の交換比率が固定されていたからです。

第二次世界大戦後、1971年まではアメリカが金を多く保有していたのでこの「金・ドル本位制」という体制の中で固定相場を続けてこられました。

しかし、だんだん世界各国からアメリカへの輸出産業が発展していくと、アメリカの米ドルは他国に渡り、それと同時に金も他国へと移動していきました。

結果、アメリカには十分な金がなくなってしまい、「これ以上米ドルと金の交換はできません」と発表したのが1971年のニクソン・ショックだったというわけです。

その後1973年から本格的に変動相場制に移行しました。

3.金による担保がなくなるとはどういう意味か

そもそも金というのはなぜこれほどに価値があるのかご存知ですか?

金の価値は、希少価値にあります。つまり珍しいということですね。

ただきれいとか、きらきらしているからだけではありません。

現在の世界の金の総量は、約19万tと言われています。

これは、オリンピックの公式プール約3杯分と表現されることもあります。

さらに、今後採掘可能な金の埋蔵量も約5万tと予想されています。

意外ですよね。

金は世界でも非常に珍しいのです。

それで、この金と交換できることが米ドルの価値であり、世界各国の通貨も間接的には金によってその価値を担保されていました。

これがいきなりその担保を失ってしまったわけですので、世界中が大騒ぎです。

金によって担保されなくなった通貨は、国の「信用」によってその価値が担保されるようになります。

4.借金で成り立つ経済

言ってしまえば、金による縛りがなくなってしまったため、各国はお金を刷りたい放題になったわけです。

国が国債を発行し、中央銀行が国債に応じた紙幣を印刷する、この繰り返しによっていくらでも紙幣を発行することができます。

しかし、この方法は財政ファイナンスと言って、著しく通貨の価値を下げてしまう行為です。

先ほどのもお話しましたが、金は希少性によって価値を担保しています。

これは全てのものに当てはまる価値観で、通貨も例外ではありません。

増えすぎた通貨は少しずつその価値を目減りさせてしまいます。

変動相場制で成り立つ世界の経済は、言い換えれば国の借金、国債によって成り立つ経済となってしまったというわけです。

そして、国が国債を発行し続ける限り通貨の価値は下がり続け、その分物価は上昇し続けるというわけです。

5.まとめ

経済の仕組みを簡単にお伝えしました。

固定相場と変動相場は、実は歴史上何度か入れ替わっています。

第一次世界大戦後には、ドイツが財政ファイナンスによってハイパーインフレに陥り、通貨の暴落を味わっています。

そして今、日本もその道を辿りつつあります。

ぜひ経済の仕組みについて、今後もウォッチしてみてくださいね。


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