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知ってて損しないプラットフォームビジネスの実態!

2020年5月26日

こんにちは、ケンゴです。

皆さんは、GAFAという言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?そう、以下の4つの企業の頭文字をとった言葉ですね。

  • Google
  • Apple
  • Facebook
  • Amazon

これらの企業は、私達の生活の中でもとても身近な存在になっているので、知らない人はほとんどいないのではないでしょうか。

しかし、これらの企業どのようなビジネスをしていて、どうやって今のような巨大な企業へと成長したのか、なんとなく知っているけど、具体的に何を収益源にしているのかまでは知らないという人もいるかも知れません。

結論を言うと、これらの企業が運営しているものこと、プラットフォームと呼ばれるものなのです。GAFAに代表されるようなプラットフォームを収益源としている企業は、有名なものではUber(ウーバー)、Airbnbなどがありますが、その他にも数多くのプラットフォーム企業があります。

僕は、これらの企業がどうしてここまでの成長を遂げたのか気になり調べていたのですが、その中でプラットフォームビジネスという言葉を知りました。そして、同時にプラットフォームのアイディアを思いついたのですが、圧倒的な知識不足のために暗礁に乗り上げています(笑)。

そこで、勉強しながらこのブログ記事で情報をアウトプットしていくことを思いつきました。そうすることで、自分にとっても勉強になると考えました。

早速ですが、本記事では以下の内容を説明していきたいと思います。

  • プラットフォームビジネスと既存のビジネスとの違いはネットワークの構築!
  • 実は時間がかかる?プラットフォーム企業の成長過程とは!
  • プラットフォーム企業の収益の仕組みを解説します

プラットフォームビジネスと従来ビジネスとの違いはネットワークの構築にあった

1990年代後半から2000年代初めかけて、インターネットの普及を受けて盛り上がったドットコムブーム(ITバブル)があります。プラットフォームビジネスと従来ビジネスの違いは、このブームで失敗したペット・ドットコムとオークションウェブという2つの企業を例に説明してみたいと思います。

ペット・ドットコムは、その社名からも想像できるようにペットフードをインターネット上で販売するビジネスを、1998年に開始しました。マーケティング戦略が功を奏し、2000年には新規株式公開を果たしたほど急成長しました。しかし、在庫を保管する倉庫が必要なうえに、利幅の少ないペットフード販売というビジネスが仇となり、2000年のうちにそのビジネスは破綻してしまいました。

その一方で、1996年にインターネット上でユーザー同士が商品を取引できるオークションサイトとして立ち上げられたオークションウェブは、順調に成長を遂げ、1997年に社名をイーベイに変更しました。その後、1998年に上場を果たし、成長し続けました。

両社の違いは何だったのでしょうか?

それは、両社ともにインターネットを主戦場としつつも、ペット・ドットコムが仕入れた商品を顧客に販売するという直線的なビジネスで合ったのに対して、イーベイのビジネスはユーザーにマーケットプレイスを提供してユーザー間の取引を促すネットワークの構築だったという点です。

コストの面で言えば、ペット・ドットコムが商品の仕入れや在庫保管用の倉庫など多額の費用を必要とする一方で、イーベイは自身では何も仕入れず在庫も持っていない状況です。しかも、オークションサイトというプラットフォームのユーザーは、理論上無制限に増えていくのです。そして、ユーザー同士が取引をした分、イーベイの売上が増えていきます。

従来の直線的なビジネスと比べると、プラットフォームビジネスは圧倒的に収益性が高く、しかもユーザー数という意味でのポテンシャルが大きいビジネスと言えるのではないでしょうか。

実は時間がかかる?プラットフォーム企業の成長過程とは!

今でこそ世界有数の大企業となったグーグルやフェイスブック、アマゾンといったプラットフォーム企業ですが、プラットフォーム企業は従来のビジネスと比べて有利なビジネスと言えるのでしょうか。もちろん単純にプラットフォームビジネスの方が有利と言うことはできません。

従来ビジネスは、その特徴から言って、仕入れて売れば利益が発生します。その仕組みは単純で、かつ利益を出すまでの時間は短いとも言えるでしょう。

一方でプラットフォーム企業はどうでしょうか。プラットフォームを立ち上げた直後を想像するとわかりますが、最初はユーザー誰もいない状態からスタートすることになります。つまり、起ち上げたプラットフォームがユーザーにとってメリットの大きなアプリケーションであることを証明することが難しい状態なのです。

プラットフォーム企業が最初にやらなければいけないことは、ユーザーを自分のプラットフォームに呼び込むという作業です。その成長過程は、時間に比例すると言うよりは、指数関数的な曲線を描くと考えられます。

フェイスブックを例に挙げると、創始者であるマーク・ザッカーバーグは、ハーバード大学の学生を対象に、学生同士がウェブ上でつながりを持つことができるだけの機能を持たせて事業を開始したそうです。また、実名での参加を義務として、大学のメールアドレスを持つ人間だけに門戸を開いたという慎重なスタートを切りました。

結論から言うと、プラットフォームがうまくいくかどうかは、初期の段階で良質なネットワークを築くことが出来るかどうかにかかっていると考えられます。最初から誰でも参加できて、ルールなしのやりとりが可能なネットワークを作ってしまうと、中には他のユーザーの迷惑になるような行為をするユーザーが一定数現れてしまいます。これは、フェイスブック以外に、人と人とを結びつけるプラットフォームを立ち上げて、失敗していったチャットルーレットやフレンドスター、マイスペースなどの事例が証明しています。

ネットワークの質が低下すると、そのプラットフォームの魅力は急速に衰えてしまい、結局復活できずに消えていくことになります。

このように、現代はプラットフォームの時代と言えますが、その成功の裏舞台は、思いつきではなく緻密な戦略が隠れていると言うことができそうです。

プラットフォーム企業の収益の仕組みを解説します

ここでは、近年よく名前聞くプラットフォーム企業の収益の仕組みを簡単に見ていきたいと思います。

Google

グーグルでまず最初に思いつくのは、やはり検索エンジンでしょう。今や世界のウェブ検索において8割のシェアを誇ると言われています。検索エンジンがつないでいるものは、コンテンツを提供するプロデューサーとこれらを閲覧する消費者です。しかし、消費者は基本的にコンテンツを閲覧しても費用はかかりません。グーグルは、コンテンツに貼り付けている企業広告から、広告収入を得ているのです。

また、検索エンジンの他にも、Google Playという、スマートフォン端末で使うアプリのプラットフォームなどを運営しています。Google Playは、アプリ開発者とそのユーザーである消費者をつなぐプラットフォームとなっています。

Apple

アップルはと言えば、やはりすぐに思いつくのはiPhoneではないでしょうか。しかし、iPhone自体は、端末を製造して販売するという従来型のビジネスです。ただし、その製造過程には、画期的な秘密があるのですが、その辺はまた別の記事で紹介したいと思います。

アップルが運営するプラットフォームとは、Google Playと同じアプリとユーザーをつなぐApp Storeです。というより、App Store は、Google Playよりも先に運用を開始していました。後を追う形でグーグルがAndroidを開発し、アプリを提供するプラットフォームを作ったのです。

Facebook

Facebookも、ユーザー側は基本的に費用を負担していません。Googleの検索エンジンと同じで、広告により収益を挙げているプラットフォームと言えます。

Amazon

Amazonは、出品者と消費者をつなぐマーケットプレイスを運営しています。消費者が出品者から商品を購入すると、売り上げの何割かを収益としてAmazonが得るというビジネスモデルです。

Twitter

Twitterは、Facebookと同じような人と人とをつなぐプラットフォームと言えます。しかし、運営のルールについては異なる点が多々あります。まず、匿名性が高いこと、文字数を140字までに限定した小規模コンテンツの投稿を基本としていることなどです。Twitterもやはり広告収入が主な収益源となっています。

以上、よく聞くプラットフォーム企業について、ごくごく簡単に収益の仕組みを挙げてみました。各プラットフォームの裏側には、さらにAIなどを使った驚くべき仕組みが張り巡らされています。また、プラットフォーム企業は、その他にもとても多くの企業が存在しています。

今後、本記事で紹介した以外の企業についても、その収益の仕組みなどを紹介していければと思います。

<参考文献>アレックス・モザド,ニコラス・L・ジョンソン

プラットフォーム革命――経済を支配するビジネスモデルはどう機能し、どう作られるのか アレックス・モザド,ニコラス・L・ジョンソン(著)

以上、ここまで読んでくださりありがとうございました。

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