こんにちは、ケンゴです。
適応障害は、うつ病と違ってストレスの原因から距離を置けば症状がある程度緩和されるとされています。この記事では、37歳で適応障害と診断され、会社を半年間休職した末、何とか社会復帰を果たした僕の体験談を踏まえて、適応障害の具体的な症状を書き出してみました。
今現在この記事を読まれている方の中には、自身がうつ病なんじゃないかと疑い始めて調べているうちに適応障害のことを知ったという方が多いのではないでしょうか。あるいは、心療内科などで適応障害と診断されて初めて知ったという方もいらっしゃるかも知れません。
本記事では、以下のような疑問に対して、僕の適応障害の体験に基づいて説明していきたいと思います。
・もしかしたら自分はうつ病なんじゃないだろうか? ・うつ病と適応障害って似ているようだけど、違いはあるの? ・適応障害の症状ってどんなものがあるの?
本記事の内容
・うつ病との違いと適応障害の症状【体験談】 ・休職のすすめと快復までの期間
適応障害の症状【体験談】
心の病気というのは、なんとなく曖昧なところがありますよね。
それは実際に適応障害と診断された僕が今でも感じることです。
例えば、うつ病と適応障害の違いとして、うつ病はストレス要因から距離を置いても症状が持続するけど適応障害は症状が緩和されるということが言われています。
しかし、僕の場合は休職してストレス要因から距離を置いても症状はほとんど変わりませんでした。
ストレス要因については、下記の記事で書きましたので参考にどうぞ
→【適応障害】もう病まない!精神を病む原因を考察してみました
正直なところ、心療内科の先生でもうつ病なのか適応障害なのかを明確に区別しているわけではないのかも知れません。僕の場合は、会社を休みたいです、と伝えてはじめて、それじゃあ適応障害だね、と診断が下ったような感じでした。
でも、上に書いたように、症状自体はストレス要因から距離を置いても変化せず、休職してからもかなり長い期間快復する兆しもないぐらいでしたので、もしかするとうつ病に入っていたのかも知れません。
ちなみに僕の場合、以下のような症状がありました。
・まったくもって気分が晴れず心から笑うことができない ・緊張が継続して胃のあたりが常に重たくため息がでる ・仕事などに集中できないし何もしていたくない ・朝起きて会社に行きたくない
それぞれ少し詳しく書いていきます。
まったくもって気分が晴れず心から笑うことができない
これは気付くとこんな状態だったという感じですね。
3年間ぐらい上司との人間関係に悩みながらなんとか耐えていたのですが、ある日「最後に笑ったのいつだっけ?」といった感じでした。
笑わない生活ってなんでしょうね(笑)。今だから笑い話なんですが、当時の自分を振り返ってみると恐ろしいです。
当時は結婚5年目ぐらいで、子供も2人いましたが、家でも全然楽しく過ごせず、家族から見てもとても暗い雰囲気を醸し出していたと思います。
うつ病というのは周囲の人も巻き込んでしまうので家族がいる場合は家族の理解がとても重要ですね。そのあたり、僕は奥さんが明るい人だったのでかなり助かりました。
緊張が継続して胃のあたりが常に重たくため息がでる
この症状も地味につらかったです。
周りから見れば、なんだか暗いやつぐらいにしか見えないかも知れませんが、とにかく四六時中ため息をはきたい気分で、当然明るい将来を想像するなんてことはできませんでした。
先ほど、家族の理解が必要と書きましたが、この症状は家族を巻き込んで暗い雰囲気にさせてしまうので、周囲の人にとってもつらい症状だと思います。
仕事などに集中できないし何もしていたくない
この症状が、僕に休職することを決意させてくれました。
何しろ会社にいてもほとんど仕事を前に進めることができていなかったのです。
僕の仕事はオフィスでの内業が中心で、ほとんどの作業はパソコンでやる作業でした。パソコンの前に座って仕事をしようとするのですが、実態はただ座って画面を見つめているだけに近いものでした。
周りから見れば、ほとんど仕事も進んでいないし、使えないやつでした。でも、その気持ちが症状をさらに悪化させたり、休職に対する後ろ向きな気持ちを抱かせたりと、負のスパイラルを形成していました。
朝起きて会社に行きたくない
そして、会社に行っても仕事を進められないし、当然上司にも怒られるしで、会社にいきたくなくなりました。
こんな状態を3年間ぐらい続けていたので、本当に負のスパイラルで症状を悪化させていっていました。
休職のすすめと快復までの期間
僕は関東エリアに住んでいるので、頻繁に人身事故による列車遅延を見かけます。
鉄道人身事故データベースによると、年間の鉄道人身事故発生件数は1000件を超えているようです。つまり、毎日2人~3人の方が鉄道人身事故にあっているということです。
もちろん、全てを自殺と結びつけることはできませんが、朝の通勤時間帯や夜の帰宅の時間帯などに人身事故発生のアナウンスを聞くと、やはり暗い気持ちになってしまいます。
僕は、休職することでなんとか体調も元に戻ったので、どちらかと言えば幸運な部類に入ると思います。治療のためにお薬が必要だったわけでもなかったです。
休職していた期間は半年間だったんですが、そのうち4ヵ月間はずっと上に書いたような症状が継続していましたね。
5ヵ月経つ頃から、少しずつ自分の感情が戻ってきたような気がします。はじめは、会社に対する怒りがこみあげてきました。どうして自分がこんな目にあわなければいけなかったのか、と。
休職6ヵ月に入ると、気持ちはだんだん落ち着いてきて、もっと冷静に自分の内面と向き合うことができるようになってきました。結局のところ、心を病んだ原因は自分の中にあったんだなと腑に落ちるようになったのです。
このあたりの詳細は、以下の記事で書いていますのでよかったらどうぞ。
→【適応障害】僕が適応障害を克服し社会復帰するまでの体験談をお話します
まとめ
本記事では、僕が適応障害と診断され、半年間休職した体験をもとに、病気の症状について書き出してみました。
以下のような症状で日々うつうつとした気持ちに苛まれているという方は、我慢せずに誰かに相談してみてください。
・まったくもって気分が晴れず心から笑うことができない ・緊張が継続して胃のあたりが常に重たくため息がでる ・仕事などに集中できないし何もしていたくない ・朝起きて会社に行きたくない
家族や友人、社内の相談室、誰でもいいと思います。まずは自分の気持ちを吐き出すことが解決の糸口になります。
以上、ここまで読んでくださりありがとうございました。